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「強い殺意があった」鶴岡市の母親殺害遺棄事件 被告の男に検察が懲役11年求刑

2024年6月27日 15:54
「強い殺意があった」鶴岡市の母親殺害遺棄事件 被告の男に検察が懲役11年求刑

母親を殺害して鶴岡市内に遺体を遺棄したとして殺人などの罪に問われた東京都の男の裁判員裁判が27日、開かれました。検察側は、殺害の状況から男に強い殺意があったとして懲役11年を求刑しました。

この裁判は、東京都千代田区六番町の会社役員・榎本虎太郎被告(41)が去年10月、同じマンションに住む母の萬里子さん(当時76)の首を絞めるなどして死亡させ、自身が経営する鶴岡市の高齢者施設の施設内に遺棄したとして殺人と死体遺棄の罪に問われているものです。
裁判で榎本被告は起訴された内容について概ね認めたものの、「殺すつもりはなかった」と主張し母親に対する殺意を否定しています。検察・弁護側双方の冒頭陳述によりますと、被告は幼いころから母親から虐待を受けていて、長年にわたって母親と確執がありました。犯行時は、被告が経営する高齢者施設を母親が売却しようとしたことをめぐって口論となり、犯行に及んだということです。
裁判4日目、検察側は「被告が育った環境は同情できる点はある」としつつも、「犯行は首や口を数分間にわたって 強く圧迫していて、強い殺意があった」と指摘して懲役11年を求刑しました。
一方、弁護側は「首や口を押さえたのは口論の際に母親の暴言を止めようととっさに取った行動で、殺意はなかった」として傷害致死罪への減刑を求めました。判決は7月4日に言い渡される予定です。

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