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不適切放流の「ニジサクラ」とみられる魚 山形県に4匹釣れたと報告 胃からはザリガニや小魚

2024年4月23日 18:05
不適切放流の「ニジサクラ」とみられる魚 山形県に4匹釣れたと報告 胃からはザリガニや小魚

人工的に交配された山形県のブランドマス「ニジサクラ」の幼魚およそ1000匹が川に放流された問題で、ニジサクラとみられる魚が釣れたとの情報が県にこれまで4件寄せられたことがわかりました。

この問題は去年12月、鶴岡市の公益財団法人県水産振興協会が、県の生産・出荷マニュアルに反してニジサクラの幼魚およそ1000匹を鶴岡市の赤川水系に放流したものです。
23日に開かれた県議会議会運営委員会で県はニジサクラの可能性がある魚が釣れたという情報が22日までに4件寄せられたと報告しました。このうち3匹の胃からはザリガニや小魚、それに虫などが確認されたということです。県によりますと、ニジサクラには生殖能力がなく繁殖はしないものの、生態系への影響が全くないかは分からないということです。

梶原宗明県議「食欲はすごく旺盛だと我々も聞いている。生態系も変わるのではないかということも危惧されている」
田沢伸一県議「養殖業者の皆さんが県に不信感を持っているという複数の意見を聞いている。これを払しょくしていただきたい」
星里香子県農林水産部長「漁業者の方、漁協の方など様々な方に不安が広がっていることは県としても重く受け止め、今後対応をしっかりと進めてまいりたい」

県は引き続き、釣り人に対し、ニジサクラとみられる魚が釣れた場合は放流せず、県へ情報提供するように呼びかけています。

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