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山形県内インフルエンザB型が流行 A型にり患し治っても再び感染 症状が長引く特徴

2024年2月28日 18:21
山形県内インフルエンザB型が流行 A型にり患し治っても再び感染 症状が長引く特徴

山形県内で感染拡大が続くインフルエンザ。中でも今、患者が急増しているのが、インフルエンザB型です。A型に感染した人でも再び感染するおそれがあり十分な予防が必要です。

山形市の橋本こどもクリニックです。28日も発熱やかぜの症状を訴える患者が診察に訪れていました。
こちらの園児は、38度を超える熱と咳の症状があり、検査を行ったところ…

「B型のインフルエンザになりますね」

いま、感染が拡大しているのが「インフルエンザB型」です。

県内では、去年9月からインフルエンザが流行し始め、12月にピークを迎えましたが、この時の感染者はほとんどがA型でした。ことしに入り、感染者は一時減少に転じましたが、その後、A型からB型へウイルスの置き換わりが進み、2月の感染者のおよそ8割がB型となっています。こちらのクリニックでも、2月1日から27日までインフルエンザに感染した人の8割以上がB型でした。

園児の母親「保育園のクラスで流行っていて心配で受診した」
橋本こどもクリニック橋本基也院長「去年12月まではA型が多かったが、年明けからB型が出てきてだんだんB型が多くなった」

橋本医師は、ウイルスがB型に置き換わった理由として「コロナの感染拡大期間にB型の流行がなく、免疫を持っている人が少ないこと」が挙げられるといいます。基本的な症状はA型B型ともに「高熱」や「せき」、「喉の痛み」などは同じですが、B型の特徴として、「症状が長引く」傾向があるといいます。

橋本こどもクリニック橋本基也院長「B型に感染した子どもの話では、『熱は下がるけど下がりきれていない』とか出席停止が明け保育園、学校に行ける時期になってるわりには、元気がない、咳が長引いているなど聞かれる」

この冬、一度インフルA型に感染した人でもウイルスの構造が違うためB型に感染するおそれがあります。先ほど、B型に感染しているのが判明した園児も…

園児の母親「(今季、感染は初めて?)2回目です。前回はA型で今回はB型。2回なってしまった」

インフルエンザの予防には、手洗いや飛沫対策など基本的な感染対策のほかにも、睡眠時間の確保やバランスの良い食事、積極的に体を動かすなどして免疫力を高めてほしいといいます。

橋本こどもクリニック橋本基也院長「免疫を作る、免疫を維持することに努めてなるべく人混みを避けることがあってもいい。」

こちらのクリニックでは、家庭内での感染が増えているということで、予防するために、家族で食器やタオルを共有しないことやこまめなアルコール消毒などの徹底も必要です。

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