×

不登校経験のある子どもたちが学ぶ小中一貫校が上山に開校 個々のペースで学習

2025年4月4日 9:14
不登校経験のある子どもたちが学ぶ小中一貫校が上山に開校 個々のペースで学習

不登校の経験がある児童生徒が在籍し、「学びの多様化」に取り組む山形県内初の小中一貫校が上山市に整備され4日、開校式が行われました。

上山市に開校したのは、上山市立西郷小・中学校、通称・上山きらり学園です。
この上山きらり学園は、これまでの学校で年間30日以上の欠席や別室登校など、不登校の経験がある児童や生徒が入学し、いわゆる「学びの多様化学校」として県内で初めて開校しました。
授業は、特別な教育課程で編成されています。一般の学校の授業とは違うカリキュラムに変えて、子どもたちが個々のペースで学習できるよう年間の授業時数を減らし、ゆとりを持たせたり、登校時間を遅くすることで子どもたちが心の準備をする時間を取れることや、さらに躓いてしまった教科や苦手分野などを学び直す時間を取っています。
子どもたち一人一人に応じた学びの場を提供し、自分なりのペースで学ぶことができる新しいスタイルの学校です。
開校式には教職員や学校関係者らが参加しました。

上山きらり学園 西田浩校長「これまでの学校はこうあるべき、子どもはこうでなければならないといった、固定観念を脱却し、発想の転換を図っていく必要がある。学校教育方針を子どもの良さや可能性を引き出す新たなスタイルの学校を作る」

中川悠アナウンサー「教室のすぐそばにソファやテントが設置されています。授業中でもそれぞれの判断でクールダウンできる環境が整っています」

校内には他にもビーズクッションやハンモックなどを設置し、子どもたちがストレスなく学校生活を送ることができるように工夫されています。

中川アナト「あくまでも学びの場所ですが、このようにリラックスできる環境があるということで、少し家にいるかのようなそんな安心感を持って学校生活を送れるのではと思います」

山本幸靖上山市長「様々な機会や選択肢を通して、子どもたちに学びの機会を提供していくこと、その中で子どもたちがベストな選択をしながら健やかに成長していくことが大事だと思い、この学校を開校した」

今年度の入学者は小・中学校あわせて10人、全員が上山市在住の子どもたちです。上山きらり学園は、4月18日に転入学式が行われ、19日から授業が開始されるということです。

最終更新日:2025年4月4日 11:19
    おすすめ