サクランボの開花期を迎え、山形県山形市で確実な結実を呼びかける広報キャラバン開始
サクランボの主力品種・佐藤錦が4月中旬のいま、開花期を迎えています。山形県は、実をならすための大事な時期だとして対策の徹底を呼び掛ける広報キャラバンを始めました。
16日は、山形県山形市黒沢にある荒井茂春さんのサクランボ園地で関係者が出席しキャラバンの出発式が行われました。式では、県の担当者が毛ばたきなどを使った人工授粉を実演しました。
より確実な授粉を行うポイントとして、高い場所に授粉用の枝をつるすことでがハチによる授粉が進むことが紹介されました。県園芸大国推進課によりますと、ことしの露地物サクランボはこれまでのところ霜などの低温被害がほとんど確認されておらず、おおむね順調に生育しているということです。
開花の時期は「紅秀峰」が16日から今月19日ごろ、「佐藤錦」が今月19日から23日ごろで、いずれも平年並みのペースと見込まれています。
サクランボは品種の違う花の花粉で授粉しなければ実がならないことから、山形県は確実な授粉に向けた対策の実施を強く呼び掛けています。
山形県農林水産部技術戦略監・佐藤隆士さん「まずはサクランボを実らせることが第一。開花期の10日間が勝負。しっかり天気の合間を見ながら人工授粉を行ってほしい」
山形県やJAは授粉が進む晴れた日を中心に、村山や置賜地方で広報車を使って授粉対策の実施を呼び掛けることにしています。