食品ロス削減に期待 高校生が規格外野菜を再利用した焼き菓子開発 山形・上山市
山形県上山市の高校生たちが売れ残ったり規格外の野菜を再利用した焼き菓子を開発しました。食品ロスの削減が期待されるこの焼き菓子。24日、販売会が開かれました。
上山市の直売所「ファーマーズマーケットトマト」。ここで販売していたのは、ラ・フランス型のかわいらしい焼き菓子「ラングドシャ」。開発したのは、上山明新館高校2年の鈴木千晴さん、高橋芽生さん、高橋紗英さんです。
上山明新館高校2年・高橋芽生さん「農家さんが生産しても販売できなくなった農作物に注目し、それを減らせないかと野菜を粉末にしてお菓子の生地に混ぜ込んで販売することにした」
3人は1年生の時から食品ロスの削減に取り組み、直売所で売れ残ったり規格外の野菜について学びました。そこで、お菓子にして食べてもらうことで食品ロスを減らそうと、上山市で農産物の加工を手掛ける「のら農園」の協力のもと、焼き菓子づくりに挑戦しました。
のら農園代表・酒井正樹さん「価格高騰、物価高騰で大変な世の中で物を余すことなく使うという生徒たちの思いを伝えられれば」
使ったのは、「トマト上山店」と地元生産者が提供してくれた規格外や売れ残ったホウレンソウ、ハクサイ、レタスです。この野菜を乾燥させて粉末にし、米粉に混ぜて生地に仕上げます。中には、ホワイトチョコレートと「のら農園」が規格外の果物で作ったドライフルーツも入っています。その名も「野菜と果物のラングドシャ」、今回100個の限定販売です。手作りのチラシを配りながら1個100円で販売しました。
客「少し野菜の感じもする。バランスが良くておいしい。すごい取り組みで、食べられるSDGs。食べる方としてはうれしい」
3人は食品ロス削減を考えるきかっけになればと、現状や開発の経緯などを説明しながら販売。そして、わずか1時間ほどで…。
3人「完売しましたー」