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遊佐高校の「生徒調査票」の写し紛失問題 依然として見つからず 事件性は低いとみられる

2025年2月26日 17:25
遊佐高校の「生徒調査票」の写し紛失問題 依然として見つからず 事件性は低いとみられる

遊佐町の県立遊佐高校で生徒の個人情報が記載された「生徒調査票」の写しが紛失した問題は発覚後、10日余りが経ちますが依然として見つかっていません。学校は警察に盗難届を出しましたが、関係者によりますと、いまのところ事件性は低いとみられていることがわかりました。

この問題は、県立遊佐高校で2月14日、住所や家族構成などが記載された1年生19人全員分の生徒調査票の写しが紛失したものです。学校は盗まれた可能性があるとして21日に警察に盗難届を提出しています。
学校の説明によりますと、調査票の写しはファイルにとじられていて、1年生の担任が自分の机の上に置いていた棚の中に入れて保管していました。棚に鍵は付いていませんでした。
ファイルが最後に確認されたのは14日午前8時35分ごろで、担任が欠席した生徒に連絡する際、ファイルを取り出し、連絡後、棚に戻したということです。しかし、同じ日の午後3時40分ごろ、担任が棚の中にファイルが入っていないことに気づいたということです。
遊佐高校ではこの日、定期試験を行っていて生徒は職員室に立ち入ることができませんでした。また、職員室が無人になる時間帯はなかったということです。
紛失発覚後、全職員およそ20人が3日かけて校舎の中や外を探しましたがファイルは見つかりませんでした。学校は、盗まれた可能性があると判断。紛失から1週間後、酒田警察署に盗難届を出し、受理されたということです。
校舎には昇降口や職員玄関など4か所に防犯カメラが設置されていますが、不審者の姿などは映っておらず、何者かが校舎に侵入した形跡も見つかっていないということです。
関係者によりますと、現場の状況などからこれまでのところ事件性は低いとみられているということです。また、学校では「当日の状況から生徒が持ち出した可能性はない」としています。書類は依然として見つかっておらず、学校は引き続き探しています。
斎藤恵美校長はYBCの取材に対し「管理の甘さがあり生徒と保護者には大変心配をかけ、申し訳ない」と話していて、再発防止策として今後、生徒調査票は鍵が付いた棚で保管し、出し入れする際には名前を記入して管理することにしています。
これまでのところ、紛失した生徒調査票が外部に流出した形跡はないということです。

最終更新日:2025年2月26日 19:45
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