山形市の「清風学園」の不適切運営費支出めぐる訴訟 元副理事長らに2600万円の支払い命ずる判決
認定こども園などを運営する山形市の「清風学園」で発覚した不適切な運営費支出問題で、学園が元副理事長らを相手におよそ2600万円の損害賠償を求めた訴訟で山形地方裁判所は17日、被告側に支払いを命じる判決を言い渡しました。
この問題は山形と天童両市で認定こども園などを運営する学校法人「清風学園」の元副理事長の男性が、県や両市からの補助金を含む運営費を使って運営上必要がない高額なギターを購入するなどしていたことが学園の調査で判明したものです。不適切な支出はおよそ9700万円に上るとみられています。
判決などによりますと清風学園はこの問題を巡り、山形と天童両市から給付金や委託費を1年間支給されない行政処分をおととし12月に受けました。学園側は元副理事長らに対し、一連の問題の影響で両市から給付されなかったおよそ2600万円の損害賠償などを求めていました。
これまでの裁判で、被告らは一度も法廷に現れず、答弁書なども提出していないことから、山形地裁は請求について争わないものとし、被告らに対して原告の請求する全額となるおよそ2600万円の損害賠償などの支払いを命じる判決を言い渡しました。