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「カッカッカー」の掛け声 江戸時代から続く奇祭「加勢鳥」威勢よく 山形・上山市

2025年2月11日 19:05
「カッカッカー」の掛け声 江戸時代から続く奇祭「加勢鳥」威勢よく 山形・上山市

山形県上山市に江戸時代から伝わる民俗行事の「加勢鳥」が11日行われました。商店街に威勢のいい掛け声が響き渡り、沿道からは市民らが水を掛けて五穀豊穣などを祈願しました。

「カッカッカーのカッカッカー」

雪が舞う上山城前の広場に響くのは、「カッカッカー」と威勢のいい掛け声。上山市に江戸時代初期から伝わるとされる民俗行事「加勢鳥」です。

「加勢鳥」は、ワラで編んだ「ケンダイ」と呼ばれるミノを頭から被った神の使いが市内を練り歩き、沿道から市民が「祝い水」を浴びせるのが習わしです。

「五穀豊穣 火の用心 カッカッカーのカッカッカ」

商店街の人たちは商売繁盛や五穀豊穣、火の用心といった願いを込めて、「祝い水」をかけていました。

訪れた人「外国に住んでいるので加勢鳥を見るために帰ってきた。五穀豊穣と商売繁盛火の用心願いを込めて水をたっぷりかけた」「音がいっぱい。楽器とかも吹いていて僕もやりたいなと思った」

ドイツから「とてもいいイベント。とても面白いです」

ことしの「加勢鳥」の担い手は35人。関東など県外からの参加が半数近くを占めています。

栃木からの参加者「寒い。ことしは水が多いです。26回目です。お祭りを通して街を元気にできる。それが一番ですね」

海外からの参加者の姿も。

ドイツ出身の参加者「去年見に来て超面白くて参加したいなと思った。楽しいです。また参加したい」

「加勢鳥」で活気づいた商店街は、大きな歓声に包まれていました。

最終更新日:2025年2月11日 19:38
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