フォークリフトから落下 社員死亡の労災事故 笛吹の運送会社と男性課長を書類送検 山梨

去年9月、笛吹市の運送会社の社員が約8メートル落下して死亡した労災事故で、甲府労働基準監督署は18日、男性をフォークリフトのパレットに乗せて作業させていたとして、この運送会社と45歳の男性課長を甲府地検に書類送検しました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、笛吹市石和町井戸の運送会社「マルエスフリージングジャンクション」と45歳の男性課長です。
この事故は去年9月9日午後、「マルエスフリージングジャンクション」の倉庫内で、社員の三枝睦さん(当時57)がフォークリフトで積み上げたパレットに乗り天井の電球を交換していた際、約8メートル下に落下し、死亡したものです。
フォークリフトで労働者を昇降させることは法令で禁止されていますが、甲府労働基準監督署によりますと、男性課長は三枝さんをパレット45枚を積み重ねた上に乗せ、フォークリフトで持ち上げて作業させていた疑いが持たれています。
甲府労基署は容疑の認否を明らかにしていません。
県内では2020年から去年までの5年間にフォークリフトによる労災事故が81件発生し、このうち3件が死亡事故となっています。