未曽有の被害をもたらした東日本大震災から11日で14年。笛吹市の寺では避難者が集まり、犠牲者の御霊に祈りを捧げました。

　2011年3月11日、三陸沖でマグニチュード9.0の巨大地震が発生。1万5900人が犠牲となり、2520人の行方が今も分かっていません。

　笛吹市の長谷寺では地震が発生した午後2時46分に合わせて法要が営まれ、県内への避難者3人が震災の犠牲者の御霊に祈りを捧げました。

福島県から避難する男性
「長いような短いような、いろいろありました。津波で一緒に働いている人も亡くなった。悲惨ですよ」

宮城県から避難する女性
「14年前のきょうは私の友達、先生が亡くなった日。本当にくやしいとい思いながら、天国で楽しく暮らせていたらと祈った」

　県によりますと、震災直後に最大969人いた避難者のうち、今も故郷を離れて山梨で暮らす人は453人で、多くは山梨への永住を希望しているということです。

　支援を続ける結ぶ会は「避難者の高齢化など、見えにくい問題に対して支援の継続が必要だ」と話しています。