迫力の能面がズラリ 「翁」「増髪」など52点 愛好家による作品展 山梨・甲府市
県内の能面づくりの愛好家による作品展が甲府市の県立美術館で開かれています。
会場にズラリと並んだ、さまざまな表情の能面。
手がけたのは、山梨能彫会のメンバー12人です。
今年で39回目となる能彫展には翁や美しい若女など、能の演目に使われる能面52点が展示されています。
今回の展示の課題作は「増髪」です。
若い女性が狂乱している様子を表現していて、乱れた髪と角ばった唇の形が特徴だといいます。
能面は手本となる作品にどれだけ近づけるかで競われ、使うことで生まれる擦れや色の変化も表現します。
山梨能彫会 東條一邦 会長
「つくる人によって表情は違うし何センチ、1ミリの世界。そういうところを比較してもらえばいいんじゃないかと思う」
山梨能彫展は入場無料で、6月2日まで開かれています。