SNSで知り合い好意を抱いた相手から投資に誘われた昭和町の50代の会社員男性が、現金約850万円をだまし取られました。

　警察によりますと、2月1日、男性がSNSに趣味の写真を投稿していたところ、知らないアカウントから「楽しそうですね」などとメッセージが届き、別のSNSで連絡を取り合うようになりました。

　相手は「日本とシンガポールのハーフの女性で会社経営者」を名乗っていて、男性は送られた自撮り写真が美しく経営者として成功していることにひかれ、好意を持つようになったということです。

　その後、相手から「2人のための資金にしよう」と投資に誘われ、指示通りに投資サイトのアカウント登録をした男性は17日、指定された個人名義の口座に現金50万円を送金。サイト上ですぐに利益が出たことを確認しました。

　男性はさらに資産を増やそうと21日と25日に計400万円を口座に送金したところ、元金と合わせて資産が1000万円以上になりました。そのため、出金しようとしましたが相手から「所得税や認証金を支払う必要がある」などと言われ、3月9日と10日に計398万2535円を送金しました。

　その後もさらに認証金として300万円の支払いを求められたことから不審に思い、金融機関に問い合わせたところ、被害が発覚しました。

　警察はSNS型ロマンス詐欺の特徴として「連絡を取り合うようになった面識のない相手から、投資などの金の話を持ちかけられる」、「相手とは関係のない個人名義の口座への振り込みを要求される」、「利益分を出金しようとすると、審査名目などと言われて出金できず、さらに高額な現金を要求される」ことを挙げ、注意を呼びかけています。