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「選挙中の投稿動画で名誉棄損」山梨知事が元市長ら5人を提訴 被告側は会見で反論

2025年1月24日 19:24
「選挙中の投稿動画で名誉棄損」山梨知事が元市長ら5人を提訴 被告側は会見で反論

 知事選の選挙期間中に投稿された動画で名誉を傷つけられたとして、山梨県の長崎幸太郎知事は24日までに、対立候補や元市長ら5人を相手取り1100万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。

 訴えなどによりますと、おととし1月に投開票された知事選の選挙期間中、長崎知事の対立候補だった志村直毅県議の陣営が選挙運動の一環でインターネット上に動画を投稿しました。

 動画には宮島雅展元甲府市長、横内公明元韮崎市長、江口英雄元上野原市長、乙黒泰樹元県議の4人が出演。長崎知事について「県職員をどう喝している」「非道な人物」などと発言したことで名誉を傷つけられたとして、志村県議を加えた5人に対して慰謝料などを求めています。

 一方、訴えられた5人のうち、横内氏を除く4人は24日に会見しを開き、「知事側の指摘は、実際の発言とは異なっている」などと反論しました。
 
 また、「動画での発言は選挙期間中に知事の資質を問う適切なものであり、違法性が認められれば今後の選挙にも影響する」と訴えました。

宮島雅展 元甲府市長
「選挙期間中の発言で少しは言葉がきつくなることもある。(訴訟は)おかしいと思う」

乙黒泰樹 元県議
「民意を訴えたり、それぞれの意見を主張していくことを妨げる形になってしまう」

 志村県議側によりますと、この動画は知事選終了後、役割を終えたとして非公開にしたということです。

 長崎知事の事務所は取材に対し、「言論の自由を前提としても守られるべきは、根拠と節度ある言論だ」などとコメントしています。
 

最終更新日:2025年1月24日 19:24
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