JR東海と県がトップ会談 ボーリング調査は5月20日再開 リニア駅の勉強会設置で合意 山梨県
リニア中央新幹線の建設工事をめぐり、JR東海の丹羽俊介社長が7日県庁で長崎知事と会談し、去年から休止している南アルプストンネルのボーリング調査を5月20日に再開する考えを示しました。
会談は冒頭を除き、非公開で行われました。
この中でJR東海の丹羽社長はリニア中央新幹線の県内区間での工事の進捗状況について「南アルプストンネルは約6割の掘削が進み、富士川町や中央市で高架橋の一部が完成した」と報告しました。
会談後、取材に応じた丹羽社長は去年10月から休止している南アルプストンネル工事のボーリング調査を5月20日に再開すると明言しました。
JR東海 丹羽俊介 社長
「山梨県内の先進抗・本抗を掘っていく上で調査をして湧水や地質の状態を見極めていく大変重要なプロセスなので、早期に再開したいと思っていましたし、ようやくこれで再開できることになる」
一方、静岡県が県境から山梨県側への300m以内ではボーリング調査をしないよう求めていることについて、丹羽社長は関係者と丁寧に対話を重ねる考えを示しましたが、長崎知事は「山梨県内の工事」だとし、ボーリング調査の継続を強く求めました。
長崎知事
「われわれの立場からすると静岡県と協議していただく必要はないのではないか。一刻も早く少なくとも県境まではしっかりとやっていただきたい」
会談ではこのほか、山梨県駅などをめぐって丹羽社長が担当者レベルの勉強会の設置を提案し、長崎知事が了承したということです。