「性的におとしめる発言」「酒席で頭なで腰に手」指導学生にセクハラの准教授を懲戒免職 山梨
大月短期大学の60代の准教授が指導する学生に「デートしよう」などのメッセージを繰り返し送り付けるセクハラ行為をしていた問題で、新たに昼食時に飲酒するなどの行為が明らかとなり、大月短大は13日、この准教授を懲戒免職処分としました。
大月短大によりますと、被害者の学生は准教授の専門ゼミに所属し、現在は卒業しています。
処分の理由として大月短大が認定したセクハラ行為は、以下の3点です。
①在学中から卒業後約半年間にわたり、交際を迫るような発言を口頭およびLINEメッセージで繰り返し行った
②LINEメッセージなどで性的な内容および性的に被害学生をおとしめるような発言を本人や第三者に繰り返し行った
③3回にわたる学生との飲酒の席やその前後において、学生の意に反して頭をなでる、手を握る、腰に手を回すなどの接触行為を執拗に行った
これら行為により、被害学生は強いストレスを受け、それが原因とみられる身体の不調を訴えたほか、対人不信に陥るなど大きな心身上の問題を抱えるようになったということです。
このほか、准教授がゼミの学外活動の昼食時に女子学生と飲酒し、酒気帯びの状態で授業を行うなどの行為も明らかとなったとし、総合的に検討した結果、懲戒免職処分を決定しました。
また、学長の処分も慎重に検討しているということです。
大月短大は今後の対策として、ハラスメント講習の徹底やアンケートの実施、独自のハラスメント罰則規定の制定などを行うとしています。
大月短大の柳沢幸治学長は「被害学生にはハラスメント行為による多大な精神的なダメージを与えてしまったことをお詫び申し上げます。学内で『ハラスメントは許されざるものである」との意識を徹底するとともに、二度とこのような事態が生じないよう教職員の意識改革や綱紀粛正を図っていきます」などとするコメントを出しました。