「叡王戦」甲府で決着へ 藤井八冠vs伊藤七段 会場のホテル「名勝負に期待」
将棋の藤井聡太八冠が6月20日、8大タイトルの一つ「叡王戦」最終局のため来県します。
藤井八冠の強さにタイトル戦では山梨県内での対局が3回連続でキャンセルとなっていて、待ちに待った決戦に会場となるホテル関係者の期待が高まっています。
史上初めて将棋の8大タイトルを制覇した藤井聡太八冠。
現在、タイトルの一つ「叡王」の防衛に臨んでいます。
相手は同じ年の挑戦者・伊藤匠七段。
新進気鋭の2人の対局は一進一退。
決着は甲府で行われる最終局に委ねられました。
藤井聡太八冠
「(次は)しっかり状態を整えていければと思います」
決戦の会場となるのは甲府市の常磐ホテルです。
将棋のタイトル戦はどちらかが規定の回数を勝利するまで各地で対局が行われ、規定回数に到達した時点でその後の対局がキャンセルされます。
常磐ホテルでのタイトル戦は2021年に叡王戦が行われて以降、2年間で3回連続キャンセルされてきました。
その要因は藤井八冠が強すぎることだといいます。
常磐ホテル 小沢行広 営業部長
「 私どももホテルという商売を営んでいるので大勢のお客様にお越しいただいた方がいい。早く2対2にならないかなと思っていた内心ですよ。藤井叡王が強すぎて、なかなか常磐ホテルでの対局が実現しなかったが、今回はようやくお手伝いできることになった」
しかし、今回は2勝2敗。
八冠達成後、県内でのタイトル戦は初めてで、関係者にとって待ちに待った甲府開催となりました。
常磐ホテル 小沢行広 営業部長
「ライバル物語のスタートとなるような勝負を期待したい。貴乃花に曙がいるように藤井聡太さんには伊藤さんがいるというストーリーのスタート地点になれればいいなと思う」
藤井八冠の防衛か、挑戦者・伊藤七段のタイトル奪取か。
「叡王戦五番勝負」第5局は6月20日に行われます。