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トコジラミ駆除依頼が急増 富士北麓などの宿泊施設 インバウンド回復が影響か 山梨県

2024年6月13日 20:54
トコジラミ駆除依頼が急増 富士北麓などの宿泊施設 インバウンド回復が影響か 山梨県

 コロナ禍が明け、インバウンドが急回復する中、それに伴い被害が拡大しているのがトコジラミです。

 県内でも防除業者への駆除依頼が急増しています。

 注意すべきポイントなどを聞きました。

 県によりますと、今年3月の県内での外国人宿泊者数は延べ18万7000人。

 コロナ禍だった去年3月から10万人以上増加し、県内でもインバウンドの急激な回復がみられます。

 こうした中、害虫駆除を手掛けるこちらの会社では、4月以降、“ある異変”を感じています。

 それは、過去10年間で50件ほどだった「トコジラミの駆除依頼」の急増です。

ティーエーシー武田消毒 斉藤丈仁 部長
「4~5月の2か月ですでに9件対応している。このままのペースだと年間100件近くになるペース」

 トコジラミは体長5~8ミリほどのカメムシの仲間で、人の皮膚から血を吸い刺されると強いかゆみの症状が出ます。

 こちらの業者が駆除した地域は富士北麓を中心に甲府市や笛吹市などにも広がっていて、ほとんどがホテルや旅館などの宿泊施設だといいます。

ティーエーシー武田消毒 斉藤丈仁 部長
「近年のインバウンドなどの増加で荷物などに付着して卵や幼虫が持ち込まれるようになったことが原因の一つ」

 トコジラミは夜行性で昼間は家具やベッドの隙間、カーペットなど暗くて狭い場所にひそみ、夜になると動き出します。

 宿泊先の部屋で刺されたり、荷物や衣服などに付着し、自宅に持ち帰ってしまったりする恐れもあり、注意が必要です。

 トコジラミの被害にあわないためのポイントを伺いました。

ティーエーシー武田消毒 斉藤丈仁 部長
「非常につるつるしたところが苦手だったり夜行性なので日光が苦手なので、日にさらすかつるつるしたところに荷物を置くことで十分な対策が取れる」

 また、家庭でトコジラミを見つけた際は市販の殺虫剤を使うのも有効ですが、最近では殺虫剤が効かないトコジラミも現れています。

ティーエーシー武田消毒 斉藤丈仁 部長
「昨今だと薬剤に耐性を持った『スーパートコジラミ』も確認されている。なかなか個人で駆除することが難しい。見つけたときには専門業者に問い合わせをするのが一番いいと思う」

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