住宅街にクマ出没…どうする?関係機関が実践訓練 花火に猟銃…手順を確認 山梨県
県内でもクマの目撃情報が相次ぐ中、都留市で10日、住宅街へのクマの出没を想定した実践的な訓練が行われました。
県によりますと、県や市町村に6月に寄せられたクマの目撃報告は83件で、6月としては過去最多となりました。
大月市では去年、農作業中の男性がクマに襲われ、腕や足をかまれた事案も発生しています。
こうした中、大月市や都留市などが管内となる大月警察署は10日、クマの出没を想定した現場対応の訓練を行い、県や大月署管内の4つの自治体、消防署、猟友会などから約40人が参加しました。
クマ役
「ガオー」
訓練は都留市の住宅街でクマが目撃されて住民が通報した想定で行われ、参加者がクマの状況を確認しながら住民を避難誘導したほか、クマを追い払うための花火を打ちました。
参加者
「花火効かない!」
また、クマの捕獲方法についても麻酔銃や罠の設置など適切な手段を検討した上で、最終段階の猟銃の使用を想定し手順を確認しました。
大月警察署生活安全課 平山幸比佐 課長
「各関係機関や団体がそれぞれの役割を認識すること、緊密な連携を図ることが不可欠であることから、今後も訓練を通して積み重ねができればと思う」
大月警察署では「クマを目撃したら、近づかないで近くの役所や警察署にすぐ通報してほしい」と呼びかけています。