「死刑になろうは自分勝手」手製の“やり”で妹を殺害未遂の罪 男に懲役4年の実刑判決 山梨
手製のやりのようなもので妹を突き刺し、殺害しようとした罪に問われている男の裁判員裁判が4日、甲府地裁で開かれ、懲役4年の実刑判決が言い渡されました。
殺人未遂の罪に問われていたのは笛吹市の無職、小野拓実被告(28)で、去年6月、笛吹市内の自宅でおもちゃの刀のさやに包丁をガムテープで固定した手製のやりのようなものを同居していた妹(当時24)に複数回突き刺すなどし、殺害しようとしたとされます。
これまでの裁判で小野被告は起訴内容を認め、検察側は「SNSに関するトラブルで父親から叱責され、スマートフォンを取り上げられたことで拠り所がなくなり死にたいと考えた。家族全員を殺して、捕まろうと思っていた」などと指摘。弁護側は「小野被告には知的障害があり、対人関係にトラブルを抱えて生きづらさを感じていた」などと主張していました。
判決で甲府地裁は「軽度な知的障害はあったものの、父親にスマートフォンを取り上げられて絶望し、死刑になろうと犯行を決意したことは自分勝手」などとして、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。