×

最高裁が約18時間分の「取り調べの映像」開示を命じる プレサンス元社長の冤罪めぐる国賠訴訟

2024年10月18日 8:34
最高裁が約18時間分の「取り調べの映像」開示を命じる プレサンス元社長の冤罪めぐる国賠訴訟

 検察の違法捜査が訴えられている裁判で、最高裁は約18時間分の取り調べの映像データを開示するよう命じました。

 横領事件で無罪が確定したプレサンスコーポレーションの元社長、山岸忍さんは検察の違法捜査を訴え、山岸さんの元部下に検事が「あなたは大罪人だ」などと迫り、供述が取られていたことが判明しています。

 山岸さん側は取り調べの映像データを開示するよう裁判所に申し立て、大阪地裁は約18時間分の開示を国側に命じた一方、大阪高裁は「元部下の名誉やプライバシーを侵害する恐れがある」として、50分ほどに短縮する命令を出していました。

 これに対し、最高裁は、「言動が正確に記録された開示されていない映像部分も必要性の程度は高い」として高裁の決定を取り消し、約18時間のデータの開示を命じました。

 山岸さんは、「検察は無実の人を有罪にできる力があり、今後二度と起こらないようにしてほしい」とコメントしています。

読売テレビのニュース