江崎グリコは14日、システム障害の影響により「プッチンプリン」などの商品が出荷できなくなっている影響を受け、2024年1～6月期の最終利益が2期ぶりに「減益」になったと発表しました。

　14日に発表した2024年1～6月期の中間決算は、売上高が1540億円（前年同期比0.6％増）で増収を確保した一方、最終利益は36億円（前年同期比53％減）で減益となりました。

　江崎グリコでは、4月3日に切り替えた基幹システムの障害により、「プッチンプリン」「カフェオーレ」やキリンビバレッジから委託して製造していた「トロピカーナ」などの乳製品や清涼飲料が出荷できなくなりました。

　その後、一部の商品については出荷を再開し、「カフェオーレ」の3商品は8月6日、「Bigプッチンプリン 160g」は8月13日、「プッチンプリン 67g×3」は8月27日以降に順次再開するとしています。

　5月に行われた第一四半期の決算会見では、2024年12月期の通期決算の売上見通しについて、システム障害による売上高への影響は200億円に上ると発表。2月時点で想定していた3510億円から、150億円減らした3360億円に修正していました。通期の業績見通しについて、現時点で変更はないとしています。