日本郵便は11日午後3時からオンラインで会見を開き、「ゆうパック」などの配達を行う運転手に対し、法令で義務付けられていた「点呼」が行われていなかったことが判明したとして、謝罪しました

　日本郵便によりますと、今年１月下旬に、近畿支社管内の小野郵便局の東条旧集配センターにおいて、点呼を実施しないまま配達業務を行った事例を確認。その後、近畿支社管内にある178の同規模の郵便局で１週間に渡って、点呼業務を行っているかどうかを確認したところ、点呼をしていなかったり、「点呼をした」と虚偽の報告をしていたりするなど、何らかの不備が確認されたところが140あったということです。

　貨物自動車運送事業法では、酒気帯びの有無や健康状態などを確認するため、運転手が出発する前に「点呼」を行うよう定められています。

　日本郵便は、「点呼業務を実施しないまま配達等の業務を行うことは法令に違反する行為であり、このような事案が発生したことにつきまして、弊社として大変重く受け止めており、お客さまに深くお詫び申し上げます」とした上で、今後の運送業務への影響について「行政処分となった場合は、車両の使用停止などが考えられるが、周辺の郵便局で応援を出すなど郵便サービスには、影響を及ぼさないようにしたい」としています。

　日本郵便は、全国の3200の郵便局におけて点呼業務を適切に行っているかどうか調査を進めていて、調査結果がまとまり次第、国交省に報告するとしています。