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18年前の未解決事件…たつの市の女児刺傷事件で服役中の男逮捕 殺意は否認「殺すつもりはなかった」

2024年11月7日 18:05
18年前の未解決事件…たつの市の女児刺傷事件で服役中の男逮捕 殺意は否認「殺すつもりはなかった」

 兵庫県で17年以上未解決だった2つの事件に新たな局面です。女子児童を刃物で刺し重傷を負わせた事件で、警察は45歳の男を逮捕しました。男は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認しているということです。

 牧野天稀 記者
「午前11時39分です。勝田容疑者を乗せた車がたつの署に入ります。18年の時を経て捜査が大きく進展します。車の中を確認することはできませんが、たつの警察署に勝田容疑者の車が入りました」

 兵庫県警たつの署に身柄を移された男。

 未解決だった18年前の事件で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)です。

 この事件は、2006年、たつの市の路上で当時小学4年生の女子児童が複数回刃物で刺され重傷を負ったものです。しかし、客観的な証拠が乏しく捜査は難航。 18年間にわたって未解決となっていました。

 勝田容疑者は、この事件と似た手口で、2004年に岡山県津山市で小学生を殺したとして無期懲役の判決が確定。

 ほかにも、2015年、姫路市内で当時14歳だった女子中学生をナイフで襲った殺人未遂の罪で懲役10年の刑に服していました。

 警察が今年に入り、刑務所内で勝田容疑者に任意で事情を聞いたところ、事件への関与を認め、7日朝、刑務所内で勝田容疑者を逮捕しました。

 調べに対し、勝田容疑者は…。

 勝田容疑者(吹き替え)
「女の子を刃物で刺したことに間違いありません。殺すつもりはありませんでした」

 繰り返されたせい惨な事件。

 さらに、2007年に加古川市で小学2年生の鵜瀬柚希さん(当時7)が殺害された事件についても、逮捕前、関与をほのめかす供述をしていたということです。

 いずれの事件の被害者とも面識はなかったとみられる勝田容疑者。

◇◇◇

 男が移送された、たつの警察署から最新情報です。
 (取材・報告=神田貴央記者)

 逮捕状は刑務所内で執行され、男を乗せた車は7日午前11時40分ごろ、こちらの警察署に到着しました。

 逮捕された勝田州彦容疑者は、車から降りると、フードを深くかぶり、風が吹くと、顔を見せないよう押さえるようなそぶりも見せました。

 事件から18年が経過し、警察による捜査は難航していましたが、岡山県で小学生を殺害した事件と手口が似ていたことなどから、警察は今年5月下旬から任意の聴取を開始。勝田容疑者は、当初、犯行を否認していましたが、聴取を重ねる中で、一転して、認めたということです。

 逮捕後の警察の調べに対しては、小学生を刺したことを認めたうえで、被害者に対して「申し訳ないと思っています」と話したということですが、「殺すつもりはありませんでした」と殺意については否認しました。

(Q:きょうの警察の発表で、加古川の殺人事件について触れましたか?)

 加古川の事件について、警察は「引き続き捜査を行っている」とコメントするにとどめました。加古川の事件について捜査本部は別の警察署に設置されていますが、逮捕前に勝田容疑者が事件への関与をほのめかしたとされる中、どこまで捜査が進められるかが今後の焦点となります。

最終更新日:2024年11月7日 19:04
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