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辞職か、史上初の解散か「県政は混乱極め、危機的状況」斎藤知事「思いは変わらず」あす不信任案可決へ

2024年9月18日 17:40
辞職か、史上初の解散か「県政は混乱極め、危機的状況」斎藤知事「思いは変わらず」あす不信任案可決へ

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑に対し、県議会の全会派一致で「不信任決議案」を19日の本会議初日に提出する方針のなか、その決議案の原案が明らかになりました。

 斎藤元彦 知事
「不信任決議案が明日出される状況ですけど、私の思いとしては変わらず、与えられた任期4年間しっかり仕事をしていくという思いに変わりはありません」

 こう話し、この日も続投の意思を示した斎藤知事は19日、ヤマ場を迎えます。

 19日から始まる兵庫県議会で全会派一致で提出される「不信任決議案」。
 その決議案の原案が明らかになったのです。
 そこには……。

「県政は混乱を極め、156年の歴史を誇る我が雄県、兵庫は危機的状況に直面している」
「本県議会は、斎藤元彦県知事を信任しない」

 決議案の中で、最も問題視されているのが……。

 斎藤元彦 知事(9月6日)
「公益通報に該当するとは、いまでも思っていない」
「道義的責任が何かというのが、私は分からないです」

 知事のこうした発言や、専門家が「公益通報者保護法からみて違法状態」と指摘したことです。

 「公益通報者保護法」で禁じられている“告発者捜し”ですが、片山安孝元副知事によると、知事は「徹底的に調べろ」と指示を出していたといいます。

 さらに、片山元副知事が行った元西播磨県民局長に対する当時の聴取では……。

 片山安孝 副知事(当時)
「どういうことや?説明してくれ」
 元県民局長
「やってません」
 片山安孝 副知事
「もう1回聞くけど作ってないんかい」
 元県民局長
「知りません」

 こうした“犯人捜し”の詳細が明らかになっています。

 牧野天稀 記者
「第三者委員会のメンバーが会議室に入っていきます。これから初めての会合が行われます」

 一方、知事の内部告発問題を巡り、第三者委員会による会合が18日から始まりました。

 第三者委員会は、百条委員会とは異なる組織で、元裁判官などの弁護士6人が告発文に関する7つの疑惑について調査する方針で、年度末には報告をまとめるとしてます。

 「辞職」か、史上初となる「議会の解散」か。

 兵庫県議会は19日午前11時に開会し、不信任決議案の採決は夕方になる見通しです。

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