大阪府門真市の中学校で男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、遺族が5日、市と加害生徒らに損害賠償を求めて訴えを起こしました。

　訴えを起こしたのは、門真市立中学校の3年生だった男子生徒の遺族です。2022年2月、男子生徒は自ら命を絶ち、市の第三者委員会は「自殺の原因は同級生によるいじめ」だと結論づけました。同級生らは、SNS上で匿名で、男子生徒に死ぬことを何度も求めていたということです。

　遺族側は、加害生徒11人について「死亡するまで精神的攻撃を執拗に加えた」と主張。さらに学校側が放置したことで自殺に追い込まれたとして、加害生徒11人と門真市に賠償を求めています。

　亡くなった男子生徒の母親
　「人の心を破壊するまで攻撃をするものが何の罪にも問われないことが、 決して許されることではありません。加害者を絶対許しません」

　市側は「訴状がとどいていないため、コメントは差し控える」としています。