戦後に誕生した魚肉ソーセージが、令和の時代に再び注目を集めています。一体なぜ？さらに、目からウロコの『魚肉ソーセージの超絶おいしい食べ方』をご紹介します！

■「使い勝手が良い」「積極的に摂取」魚肉ソーセージが今、再ブレイクの兆し

『魚肉ソーセージ』とは？

　『魚肉ソーセージ』は、すり身にした魚肉を調味料や香辛料で味付けし、でんぷんなどを加え練り合わせ、筒状のフィルムに充填し、加熱したもの｡戦後の食料不足の時代に誕生した水産加工品です。

　そんな魚肉ソーセージの人気が今、再燃しているといいます。

(街の人)
「子どもの頃に、よくおやつで食べていて、今はもう大人になったんで、お酒のアテに食べています」
「おかずにちょっと混ぜて、調理するときに使います。いろいろ使い勝手が良いので」
「あれを食べると、DHAが入っているだけで頭が良くなるのかなと思います。積極的に摂取しているので、それも要因で、売り上げ伸びているんじゃないかなと思います」
「値段帯も、そんなに高くないし。そこそこ安い」

■「一段階ギアが上がった」ワケは、健康志向・防災意識の高まりか

生産量のピークは1972年

　生産量は、1972年に約18万tでピークを迎え、その後は原材料の冷凍すり身の価格上昇・食生活の変化で減少傾向に。2010年代には5万t台まで落ち込み、近年は横ばいが続いていました。

　しかし今、人気再燃を裏付けるデータが。全国のスーパーなどから販売データを集める会社『KSP-SP社』によると、2024年3月の来店客1000人当たりの魚肉ソーセージ購入金額は2508.5円で、前年同月比は13.3％増えているといいます。

(『マルハニチロ(株)』チルド食品事業部・すりみ食品課　福田憲滋副部長)
「おかげさまで、弊社のデータでは、2024年に入って売り上げが10～20％ぐらい増えている状況です。業界全体でも、恐らく10％程度増えているかと思います。ここ数年、横ばい状況が続いていましたが、ここに来て、もう一段階ギアが上がったかなという感じはあります」

　魚肉ソーセージは低糖質・高たんぱく・カルシウム・DHAなどを含む・トクホに認定されたものもあり、健康志向の高まりから再び注目されているといいます。

　また、魚肉ソーセージは常温で3～5か月保存することができるため、2024年は能登半島地震・南海トラフ臨時情報・台風などがあり、防災意識が高まったことも理由の一つだということです。

■目からウロコ！ひと手間でおいしさUP！魚肉ソーセージの食べ方をご紹介

「お湯ポチャ1分」で“できたての味”に？

　マルハニチロHPによると、工場の釜から取り出してすぐの魚肉ソーセージは、練り込んだ脂分が全体に溶け出して、ジューシー＆まろやかでアツアツ。これをご家庭でも再現できます。福田副部長によると、「オススメは、お湯ポチャ1分」。沸騰したお湯で袋のまま1分間茹でると、できたての魚肉ソーセージのおいしさが味わえるということです。

(『読売テレビ』西山耕平アナウンサー)
「注意していただきたいのは、“袋のまま”というのは販売している袋ではなく、外袋から出した、この状態です。また、茹でた後は熱くなっているため、火傷など、取り扱いには十分気をつけていただきたいと思います」

　そして、もう一つのオススメの食べ方が『フィッシュソーセージチップス』です。作り方はとても簡単で、魚肉ソーセージを3mmほどにスライスし、隙間を空けて並べて、電子レンジで500Ｗ2分間加熱。ふち以外が白く乾燥した状態になれば、粗熱を取って完成です｡

(西山アナウンサー)
「塩の感じが良くて、止まりません。ビールにも、すごく合うと思います。電子レンジで油を使わずに、これだけカリッと感を出せるということです」

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年9月20日放送)