大阪・ミナミの戎橋の上で、再三の警告にも従わず、チェロのライブ演奏を無許可で行ったとして、警察は1日、自称音楽家の27歳の男を道路交通法違反の疑いで逮捕したと発表しました。男は映画「タイタニック」のテーマ音楽などを演奏していて、調べに「自分の演奏を聴いてほしかった」などと話しているということです。

　道交法違反の疑いで逮捕されたのは、神戸市東灘区に住む自称音楽家の男（27）です。

　警察によりますと、男は7月24日、大阪・ミナミの戎橋の上で、スピーカーなどを設置して、チェロのライブ演奏を無許可で行い、多数の人を集めたことで、通行を妨げた疑いが持たれています。

　男は7月初旬からほぼ毎日、遅くとも夕方ごろから、映画「タイタニック」のテーマ音楽などをライブ演奏していて、多い時には100人ぐらいが橋の上に集まり、通行の邪魔になっていたということです。

　通行人などから「邪魔だ。取り締まって欲しい」との110番通報が16回あり、警察は、戎橋の上で路上ライブをしないとの誓約書に5回にわたり署名させたほか、口頭で数十回にわたり警告していましたが、それでも男は演奏を続けていたということです。

　男は警察の調べに対し「警察の許可を受けずに何度も路上ライブをしました」と容疑を認めていて、「自分の演奏を聴いてほしかった」などと話しているということです。

　男は今年1月ごろから、大阪メトロの梅田駅の改札前でも無許可で路上ライブをしていて、その際は警察から警告を受け、演奏をやめていたということです。