大阪府豊中市の千里中央駅前で、30日午後、タクシーが歩行者専用の広場に突っ込み、通行人の男性とタクシーの運転手が重軽傷を負った事故で、82歳の運転手が「座席を前にしたまま、アクセルを踏み込みすぎた」と話していることが分かりました。

　30日午後1時半ごろ、北大阪急行・千里中央駅前のバス乗り場などがある広場で、80代の男性運転手が運転するタクシーが、駅前の広場の柵に衝突。そのまま広場に乗り上げ、バス乗り場の柵にぶつかり停止しました。

　この事故で、タクシーが衝突した柵が通行していた30代の男性にあたり、骨盤を骨折するなどの重傷で、タクシーを運転していた82歳の男性も打撲するなどの軽傷を負いました。

　その後のタクシー会社への取材で、運転手の男性は「事故の直前、運転席の位置を普段より前に出した状態で、後部座席に落ちた小銭を探していた。その後、席の位置を戻さないまま運転したところ、普段よりアクセルを強く踏み込むことになり、スピードが出て広場に突っ込んだ」と話していることが分かりました。
　警察は、運転手の回復を待って話を聞き、事故の詳しいいきさつを調べるとしています。