×

【速報】「偶発的に起きた、救命できた可能性低い」死亡した患者の1人の調査報告書 神戸徳洲会病院 弁護団は「調査は不十分」

2024年7月31日 14:43
【速報】「偶発的に起きた、救命できた可能性低い」死亡した患者の1人の調査報告書 神戸徳洲会病院 弁護団は「調査は不十分」
31日

 神戸徳洲会病院で、カテーテル治療を受けた患者が相次いで死亡した問題で、亡くなったうちの1人について、「死因となった心破裂は偶発的に起きた」とする調査報告書を病院側がまとめていたことが分かりました。弁護団は31日に会見を開き、「調査報告書は不十分」として、第三者による調査が必要だとしています。

 神戸徳洲会病院では、去年1月以降、カテーテル治療を受けた患者11人が相次いで死亡したほか、糖尿病を患う70代の男性が、インスリンの投与など適切な治療を受けられずに死亡しました。

 神戸市は2024年2月、行政指導後も安全管理体制に改善が見られないとして、医療法に基づく業務改善命令を出しています。

 被害者を救済するための弁護団は31日の会見で、去年1月にカテーテル治療を行った後に死亡した明石市在住の70代の男性について、今年3月に病院側から医療法上の医療事故調査に関する調査報告書を受け取ったことを明らかにしました。

 報告書には「死因は心筋梗塞の合併症としての心破裂で、手技の間に偶発的に起きた」とし、「直ちに開胸手術をおこなったとしても救命できた可能性は低い」と記載されていたということです。

 6月に、遺族への説明会が行われましたが、弁護団は、「死亡に至る経緯や時期について具体的に特定されておらず、より早い時点で患者の状態の悪化を認識できたのではないか」などと指摘し、「第三者の専門的な目でしっかり調査する必要がある」との見解を示しました。

 弁護団は今後も、死亡との因果関係の有無や損害賠償の可能性などについて調査していくとしています。

読売テレビのニュース