6日午後4時半ごろ、大阪市城東区の民家で「郵便物が溜まっており、異臭がする」と区役所職員の女性から警察に通報がありました。警察が家に駆けつけると、一部白骨化した男女2人の遺体が見つかったということです。警察は身元の確認を進めるとともに、熱中症の可能性もあるとみて、死因や当時の詳しい状況を調べています。

　警察によりますと、現場は城東区鴫野東の二階建て民家で、女性の遺体は台所付近の床にあおむけに倒れていて、男性の遺体は1階の居間の壁にもたれて座っている状態だったということです。2人とも目立った外傷や着衣の乱れはありませんが、一部白骨化していたということです。

　市水道局の職員がメーターのチェックで来た際に異臭に気づき、区役所に連絡していて、発見当時、玄関のドアは施錠されていませんでしたが、家の中は荒らされた形跡はなかったということです。

　この家には90代の母親と70代の息子が2人で暮らしていて、母親は7月7日に親族と電話でやりとして以降、息子は7月9日に宅配業者と話して以降、連絡がとれていないということです。

　家の中は冷房がついておらず、かなり高温だったことから、警察は熱中症の疑いも視野に、司法解剖をして死因を調べるとともに、遺体は住人の親子の可能性があるとみて、身元の確認を進めています。