【移転】大阪・性暴力救援拠点「SACHIKO」移転場所決定 府が予算約1億円を計上
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性暴力の被害者救済を目的に活動しているNPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO」が、大阪府松原市の病院での活動継続が困難になったことを受け、大阪市住吉区にある府の施設に拠点を移すことが決まりました。
「性暴力救援センター・大阪SACHICO」は、2010年に松原市の民間病院内に設置され、ワンストップ支援センターとして24時間体制での相談や、緊急避妊薬の処方などの支援を行っています。しかし、医師や資金の確保が困難になったことなどから、来月末で病院から退去することが決まっていました。
大阪府は14日、戦略本部会議を開き、持続的な運営体制を確保する必要があるとして、府の施設「こころの健康総合センター」(大阪市住吉区)に拠点を移すことを決定しました。さらに今後は複数の病院と連携して対応にあたり、24時間対応できる支援員も増員する予定で、府は、新年度の予算に約1億円を計上します。
吉村洋文知事は、14日、「大阪府の事業として、責任をもって行政として進めていく判断をしたい。被害者をしっかり支援する体制を強化していきたい」と話しました。