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【台風10号】九州に上陸 宮崎市は竜巻とみられる突風で多数のけが人 電柱が折れ、窓ガラスが破損

2024年8月29日 18:19
【台風10号】九州に上陸 宮崎市は竜巻とみられる突風で多数のけが人 電柱が折れ、窓ガラスが破損

 強い台風10号は九州地方に上陸し、北上しています。宮崎市内では、竜巻とみられる突風で、多数のけが人が出ています。現地から中継です。
(取材・報告=丸井雄生 記者)
 
 28日夜、竜巻とみられる突風が発生した地域の一つ、宮崎市の東大淀から、お伝えします。

 今は雨は降っておらず、風もそれほど強くないのですが、28日夜から29日朝にかけて雨風が非常に激しく、住宅の壁が突風の影響で大きく崩れてしまっています。また同じ住宅ですが、窓がほとんど割れてしまっていて、壁も所々はがれているのがわかります。また道路の向こう側ですが、あの場所に電柱が1本あったんです。1時間ほど前にその電柱は撤去されましたが、突風の影響で大きく折れ曲がってしまい、根元は鉄筋がむき出しになるほどでした。通行の妨げになるということで、市の職員の方が早急に撤去していました。すぐ隣の電線の所にも、遠くから飛んできた屋根がひっかかっていて、所々、電線が切れてしまっている状況です。

 宮崎市によりますと、この突風の影響で、20人近くがケガをしたほか、宮崎県内では合わせて35人のケガ人が確認されています。

 また停電の情報も入っています。午後4時時点で、宮崎県内で1万5000戸以上の停電が確認されていて、私たちが取材しているこちらの地域でも一部停電が続いている状況です。台風の速度がゆっくりということもあり、今後も警戒を続ける必要がありそうです。

(Q、住民のみなさんの様子は?)
 住民の方に話を聞きますと、突風は音がものすごかったと、「家の目の前を飛行機が通り過ぎたような大きな音だった」と話す人もいました。体感では一瞬だったそうですが、一瞬でこれだけの被害が出るのは、やはりそれだけ強い突風だったのではと思われます。

(Q、ほかにも被害は確認されていますか?)
 29日午前に、宮崎市の北西に位置する瓜田川が氾濫し、瓜田川以外にも氾濫危険水位に達している川が複数あるとのことです。気象庁によりますと、今後も線状降水帯が再び発生する可能性が残っているとして、引き続き厳重な警戒を呼び掛けています。

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