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【速報】「当時は合理的な認識だった」パワハラ疑惑に斎藤知事 告発「誹謗中傷性が高く、悲しかった」「懲戒処分は適切」百条委の尋問で語る

2024年8月30日 15:02
【速報】「当時は合理的な認識だった」パワハラ疑惑に斎藤知事 告発「誹謗中傷性が高く、悲しかった」「懲戒処分は適切」百条委の尋問で語る
兵庫県・斎藤元彦知事への証人尋問(30日午後3時)

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調べる百条委員会について、弁護士同席のもと知事本人への証人尋問が30日午後3時から始まりました。

■玄関手前で車降ろされ叱責「当時の認識は合理的な指摘だった」

 証人尋問では元幹部職員による7つの疑惑のうち、「職員へのパワハラ」について質問が行われています。

 去年11月、播磨町の兵庫県立考古博物館に出張の際、出入り口の約20メートル手前で公用車から降ろされた際に斎藤知事が叱責をしたとされる疑惑について、斎藤知事は「『車止めをなぜどけなかったのか、どけるのを失念したのではないか』と話した。会議が始まる直前でもあったので、大きい声でその旨を伝えた」と語りました。

 その上で、「私は直前のところで2人の職員が待っていたので、車がそこまで行くのかと思った。車止めを外すのを失念していたのかと思い、動線の確保をできてなかったと思い注意した。歩かされたから怒ったのではない」と釈明。博物館の出入り口周辺は車両通行禁止でしたが「認識していなかった。当時の私の認識は合理的な指摘だった」と語りました。

 一方で斎藤知事は、「注意自体はやむを得なかったと思うが、職員が不快だったということであれば反省して、機会があれば本人にもお詫びしたい」と語りました。

■告発文は「誹謗中傷性の高い文書、非常に悲しかった。処分は適切」

 疑惑を告発した元幹部職員に対し、斎藤知事は当初、「ウソ八百」「公務員失格」と厳しく批判し、元幹部職員を懲戒処分としていました。

 斎藤知事は告発文について、「誹謗中傷性の高い文書だと思った。どうして一緒に仕事をする仲間がなぜなんあ文書を作るのか、非常に悲しかった。事実ではないことが多々あったと私も県も認識して処分した。その処分は適切だった」と語りました。

 一方で、告発後の会見で「公務員失格」などと語ったことについては、「不適切だった」と述べました。

■職員アンケで「瞬間湯沸かし器」「暴君」 知事は「必要な指導」

 百条委員会による県職員を対象にしたアンケート調査では、職員約9700人のうち約7割にあたる6711人から回答があり、約4500人分の回答を集約した中間報告では、約4割の職員が知事のパワハラを「見た」「聞いた」などと回答したことが明らかになっています。

 中間報告には、斎藤知事がエレベーターにすぐ乗れなかった際、「お前はボタンも押せないのか」と大声で叱責したという回答のほか、「気に入らないことがあると机をたたいて激怒する」「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴る」などの具体的なエピソードが記載されていました。また、斎藤知事は職員の間で「瞬間湯沸かし器」「暴君」などと呼ばれていたということです。

 斎藤知事はこれまで、「県政をよりよくするために必要な指導や要望を伝えてきたが、県職員に不快な思いを抱かせたのは私としては残念だ」と語り、30日も記者団に対し、「自分なりの言葉でできるだけお話しさせていただきたい。いろんな質問にお答えする中で、皆さんに少しでもご理解いただければ」と話していました。

 「百条委員会で丁寧に対応する」と繰り返し語っていた斎藤知事が、尋問でどのような発言をするか注目されていました。

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