奈良県葛城市で3日、同居していた80代の妻の頭部を木づちで殴ったとして、83歳の夫が現行犯逮捕されました。調べに対し、殺意は否認する一方、「妻と一緒に死のうと思っていた」と話しているということです。

　殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、奈良県葛城市に住む無職の男（83）で、3日午前10時40分ごろ、同居する80代の妻の頭部を木づちで2回殴打し、殺害しようとした疑いがもたれています。

　妻の命に別条はなく、「夫に木づちで殴られた」と110番通報があり、事件が発覚。妻は「洗面台で顔を洗っていたら後ろから2回たたかれ、（誰かと思って）見たら夫で、外に逃げた」と話しているということです

　駆けつけた警察により、夫は現行犯逮捕され、警察の調べに対し、「妻と2人で暮らしていて、私は妻と一緒に死のうと思っていた」と話す一方、「妻を殺そうとは思っていない」と殺意を否認しているということです。一方で、「死のうと思った」理由などについては「言いたくない」などと話しているといい、警察が詳しい経緯を調べています。