「間人ガニ」の初水揚げ セリで最高値85万円 産地偽装からブランドのイメージ回復に向け再スタート
産地偽装事件が発覚した京都の高級ブランドガニ「間人(たいざ)ガニ」の今シーズン初水揚げが行われました。
9日、「間人ガニ」を乗せた漁船が京都府京丹後市の間人港に到着し、今シーズン初めての水揚げが行われました。
鮮度の高さや希少性から「幻のカニ」と呼ばれていた「間人ガニ」をめぐっては、今年4月、カニを管理するタグを横流しし、産地を偽装したなどとして地元の水産業者らが摘発されました。事件を受けて、漁業協同組合などは水揚げされた日や漁船の名前などを確認できる二次元バーコード付きのプレートを新たに取り付けるなどの再発防止策を講じ、今シーズンの漁が始まりました。
京都府漁業協同組合・濱中貴志さん
「これ(新たなプレート付け)をすることによって、自分たちの取ってきたカニが安心して消費者の皆さんに届けられる。それ(再発防止)については、より自信を持って漁獲ができると思っています」
9日の初セリでは、オス5匹で85万円の最高値がつけられました。ブランドのイメージ回復に向け再スタートを切った「間人ガニ」の漁は、来年3月まで続くということです。