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「最高でした」加藤条治が笑顔で引退会見「へろへろで動けなくなってもスケートが大好き」

2022年3月29日 21:47
「最高でした」加藤条治が笑顔で引退会見「へろへろで動けなくなってもスケートが大好き」
引退会見で笑顔を見せる加藤条治選手 (写真:松尾/アフロスポーツ)
29日、スピードスケートの2010年バンクーバー五輪男子500m銅メダリスト、加藤条治選手(37)が都内で引退会見を行いました。

会見冒頭、加藤選手は「ここまでスケートをやってこられたことは幸せなこと。誰にでもできることではない。これまで関わってくれた方に感謝します」と語りました。

加藤選手は巧みなコーナーワークを武器に500mで活躍。06年のトリノ五輪から4大会連続で五輪に出場し、全ての大会で入賞しました。10年のバンクーバー五輪では銅メダルを獲得しました。去年12月に行われた北京五輪代表選考会では最終コーナーで転倒。最下位の25位に沈み、引退を示唆していました。

現役引退を決断した理由として「自分が第一線で戦える状態でなくなったこと」と「後輩の活躍」の2点を挙げました。「世界のトップを張れる後輩が複数人出てきた。日本の短距離はもう心配はない」と話しました。

ワールドカップ14勝、05年には当時の世界記録を樹立するなど、輝かしい成績を残してきた加藤選手。それでも目指した五輪金メダルには届かず「満足のいく結果というわけにはいかない。それでも頑張ってきたなと思います」と笑顔を見せました。

「最高のスケート人生でした。僕はスケート大好きで、どんな辛い練習でもへろへろで動けなくなっても大好き。レース後に『わー!』とガッツポーズをするのが一番好きだった。未練はありません」と晴れやかな表情で語りました。

今後は「スケートにも大きく関わっていきたい」と話し、後輩の指導やスケートの普及に努めていく考えで「近いうちに正式に発表できると思う」と明かしました。