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パラスキーと陸上の“二刀流” 村岡桃佳「やって良かったと笑顔で終われたらいい」

2022年3月1日 17:38
パラスキーと陸上の“二刀流” 村岡桃佳「やって良かったと笑顔で終われたらいい」

4日に開会式を迎える北京パラリンピック。日本からは29人の選手が参加します。その選手団の主将を務めるのは、アルペンスキーの村岡桃佳選手(24)です。

東京五輪でのスケボーと北京五輪でのスノボーの“二刀流”に挑戦した平野歩夢選手が、2月にスノーボード男子ハーフパイプで金メダルをとる快挙を成し遂げましたが、村岡選手は陸上とアルペンスキーの“二刀流”でパラリンピックに挑みます。

4歳の時に病気の影響で車いすでの生活となった村岡選手は、小学校3年のときチェアスキーに出会いました。

その才能は一気に開花し、一躍世界トップレベルの選手へ。4年前の平昌五輪では出場5種目(座位)でメダル獲得(金1、銀2、銅2)という強さを見せました。

そして、村岡選手が北京大会を前に新たに挑戦したのがパラ陸上。2019年から本格的に車いすの短距離に取り組みました。最初はスキーとの違いに戸惑いを感じていた村岡選手。

「スキーは山を下るので、何もしなくてもスピードが出る。いかにスピードをコントロールして速く滑るかに対し、陸上競技の場合は力がゼロの状態から自分で力を生み出さなければならない。競技性の違いは一番大変に感じました」

平野選手もプレッシャーを感じたという夏の東京から冬の北京まで半年という短い準備期間。

村岡選手にとってもレースシーズンが重複してしまい、スキーを行った次の週には陸上の大会に参加するという、ハードスケジュールが待っていました。

それでも“二刀流”の努力は身を結びます。21年には東京パラリンピックに出場し、女子100m(車いす)で6位入賞。村岡選手は「達成感、爽快感にすごく包まれていた。やって良かったと心の底から思えた」と話します。

「北京パラリンピックでも達成感、二刀流としての挑戦のゴールとしてやって良かったなと笑顔で終われたらいいなと思っています」と話した村岡選手が、3度目の冬のパラリンピックに挑みます。

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