北京パラリンピック 主将の村岡桃佳「いつもの私らしく笑顔で明るく楽しみながら」
3月4日に開幕する北京冬季パラリンピックの日本選手団結団式が24日に行われ、主将の村岡桃佳選手(24)が代表で決意表明をしました。
村岡選手はアルペンスキーを専門とし、2018年の平昌パラリンピックでは女子大回転(座位)をはじめとする5種目でメダルを獲得した選手。さらに東京パラリンピックでは陸上女子100mに出場、6位に入賞するなど二刀流にも挑戦しています。
今回の決意表明にあたり「ものすごく緊張していて、声が震えそうになるのを隠すのに必死だった」と話した村岡選手。主将という大役を務めることに対して、「私自身まだまだ未熟な人間で、そして選手としてもそんな自分から前に出てというタイプではあまりないので、すごく不安だったりとか、大丈夫かなぁ、という気持ちは少なからずありますが、北京大会でもいつもの私らしく笑顔で明るく楽しみながらレースをして、そして日本選手団の前に立って進んでいけたらいいなと思っております」と意気込みました。
主将を打診されたのは約1か月前。村岡選手が肘をけがしてしまった時期で引き受けるか悩んだものの、「平昌大会で旗手を務めさせていただいて、そこから今回の北京大会で主将というお話をいただけたことに対して、自分自身の成長であったりとか、まわりの方々からも認めていただけているのかなと思っていて、まずそこがすごくうれしく感じて」と不安な気持ちもありながらも受諾を決意しました。
師匠で、ソチパラリンピックで主将を務めた森井大輝選手(41)にも「桃佳だったら大丈夫だよ」と太鼓判を押され、「私も大輝さんくらいかっこいい背中を見せて歩けるような主将になりたい」と笑顔を見せました。
東京パラリンピックを経験したからこそ「自分がどんなふうに感じるのかな、冬季パラリンピックは自分の目にどう映るんだろうな」という楽しみをのぞかせました。