北乃きい「悔いのないよう…」高校サッカー
激戦が繰り広げられている「第100回全国高校サッカー選手権大会」。毎回、大会を熱く盛り上げてくれるのが『応援サポーター』の皆さんです。
今回、「第100回」という記念の大会を迎えるにあたり、歴代の応援サポーターが当時の思い出と選手たちへのメッセージを寄せてくれました。
第86回大会で応援マネージャーを務めた北乃きいさんです。
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――応援マネージャーの思い出は?
やっぱり涙のロッカールームですかね。勝ち負けの世界で負けてしまったチームのところに入って、その様子を伝えるっていうシーンがあるんですけど、自分も10代で同い年ぐらいの男の子たちが泣いている姿っていうのは学校でもなかなか見ないんですよね。だから、あれだけの男の子たちが全力を尽くして悔し涙を流しているところに入るというのは初めての経験で多分すごく時間を使ってしまった記憶があります。入っても何も聞けなくて、端っこで立って見ながら伝えるだけになってしまいました。試合も印象的ではあるんですけど、一番印象に残っているのはやはり涙のロッカールームですね。
――高校生たちの姿に心打たれた?
はい、一生懸命、全力で向き合っている姿に感動しました。特に3年生は最後なので思い入れも気持ちも違うじゃないですか。最後というプレッシャーを抱えている3年生と、これからの学校の未来を背負っていく1、2年生たちの熱意を応援マネージャーとして近くで見ることができました。私は13歳で仕事を始めてからは部活に入れなかったので、自分ができなかった分、応援マネージャーという部活のような雰囲気を味わえてよかったです。
――印象に残っている試合は?
藤枝東と流通経済大柏の決勝戦ですかね。実際に国立競技場で見ていたんですけど本当にワンゴールごとに立ち上がって喜んだり、落ち込んだり、両チームへの思い入れがあるからとても忙しかった感じを覚えています。
――高校サッカーの魅力は?
一生懸命がんばっている姿、一つのことに全ての時間や労力を注ぐ姿ですね。そういうことってスポーツでしかなかなか味わえないものだろうなと思うし、高校の3年間っていうのは結構特別かなと思いますね。次の3年間は社会人になる人もいるし大学に行く人もいてサッカーを続けない人の方が、もしかしたら多いかもしれない中で、その3年間をフィーチャーしてというのは高校サッカーならではの良さだと思いますね。
――選手たちへメッセージを
自分を信じて、チームを信じて、監督を信じて、サポーターを信じて、自分の本当に悔いのないような試合ができますよう私も心からお祈りしています。ぜひ、全力を出し切ってください。
がんばれ、サッカー部!!
(JFA×民間放送43社コラボ企画)