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アメフトNFLの試合中に心停止となった選手 “心臓振とう”の可能性と米メディア

2023年1月4日 11:16
アメフトNFLの試合中に心停止となった選手 “心臓振とう”の可能性と米メディア
フィールド上から救急車で搬送されていくハムリン選手(写真:アフロ)
アメリカンフットボールNFL、バッファロー・ビルズのダマー・ハムリン選手(24)が試合中の接触後に、心肺停止となりました。ビルズは正式に声明で、ハムリン選手が心停止状態であったと発表し、現在は鎮静剤などを使った“鎮静”状態にあると明かしています。

ハムリン選手は相手選手を止めるときに、正面からぶつかるような形になりました。相手選手の頭部がハムリン選手の胸のあたりに当たり、その接触の直後、立ち上がったものの、直立不動のまま後ろに倒れました。

NBCはアメリカ心臓協会に所属する専門医の話として、ハムリン選手が「心臓振盪(しんとう)」となった可能性があるとしています。

「心臓振盪(しんとう)」とは、胸部に衝撃が加わったことにより、心臓が停止してしまう状態のことです。重要なのは心肺蘇生(CPR)を開始するまでの時間で、CPRを施すのが1分遅れるごとに、生存率は10%ずつ下がるといいます。今回、ハムリン選手は倒れた後に、フィールド内に控えていた医療チームがすぐにCPRを開始。救急車で病院に搬送されるまで処置を行っていました。

NBCによりますと、アメリカでは、野球、ホッケー、ラクロスなどのスポーツで、年間15~20回程度、心臓振盪(しんとう)の事案が発生しているということです。