◇プロ野球・巨人春季キャンプ(17日、沖縄・那覇)

プロ野球・巨人の杉内俊哉投手チーフコーチが17日、高橋礼投手の「左打者の対策」について語りました。

球界でも数少ないアンダスローの高橋礼投手は、今オフにソフトバンクからトレードで加入。シート打撃では、緩急自在に打者を翻弄。しかし、左打者の丸佳浩選手に変化球を引っ張られ、ホームランを許しました。

杉内コーチは、「左打者の対策はね、もちろんこれからしていかなきゃいけない。(ホームランについては)その前に見送られたボールがストライクになっていれば、また違う結果になったのかな」と話します。

この打席では初球インコースの変化球をファウル。2球目をアウトコース高めのボール球とすると、3球目はアウトコース低めに逃げるきわどいボール球。カウント2ボール1ストライクで迎えた4球目は、甘く入ったインコースへの変化球をはじき返されました。

高橋投手は、プロ入り後すべてのシーズンで左打者への被打率が右打者を上回り、左打者をやや苦手としているデータもあります。杉内コーチは、「外のコースをどう大胆に投げられるか、狙いすぎて、ボールじゃ苦しくなるだけなんでね、あれをゾーン内に投げきれるように言っていこうかなと思っています」と考えを述べました。

それでも高橋投手は、計7打者を相手にこの1本に抑える内容。杉内コーチは、投手陣の充実ぶりを挙げ、「今日投げたメンバー以外にもみんな素晴らしいボール投げてるんでね、正直迷うところですね。みんな良すぎて」とうれしい悩みも打ち明けました。