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大谷翔平使用の“最新の打撃マシン”とは?「投球データから高精度で再現」試合中にも使用可能

2024年3月17日 9:11
大谷翔平使用の“最新の打撃マシン”とは?「投球データから高精度で再現」試合中にも使用可能
ドジャース大谷翔平選手(写真:AP/アフロ)
昨季は44本塁打で、日本選手初のメジャーリーグでのホームラン王に輝いた大谷翔平選手(ドジャース)。新シーズンに向けてもオープン戦で打率.500(22打数11安打)、2本塁打と打撃好調。その大谷選手の活躍を支える最新鋭の打撃マシンについて、日本テレビ『Going! Sports&News』は取材した様子を16日の放送で公開しました。

カナダのトラジェクト・スポーツ社が開発した『トラジェクト・アーク』。1か月のレンタル料は約300万円で、22年からシカゴ・カブスが導入。現在、メジャー球団の2/3にあたる20チームほどが使用しています。その最大の特長は、実際の投手の球の再現度の高さ。担当者は「メジャーの投手のデータを入力することで、ピッチングを正確に再現できる世界唯一、投球データを取り込めるマシンです。ボールの回転軸、方向、リリース位置、球速を高い精度で再現できます」と話しています。

実際にマシンの投球を見ると、昨季大谷翔平選手が投げていた横への曲がり幅40センチ以上と言われる“スイーパー”も、正確な数字を入れることで実際の変化に近い球を再現。さらにスクリーンに実際の投手の映像を出すこともでき、臨場感を演出。そして身長、リリースポイント、マウンドの高さまで合わせることができ、ボールの縫い目の位置の微調整も可能。また、これまでの打撃マシンでは不可能だった投手独自のジャイロ回転も加えることができるとのことです。

そしてこの打撃マシンを、今季は試合中でも使用することができることに(昨季は試合中は使用不可)。この恩恵を最も受けることができると言われているのが、指名打者での起用が多いとみられる大谷選手。打席までの間に時間のある指名打者は、空いている時間に裏で打撃マシンを使っての調整が可能。試合中に相手投手のこれまでの投球データからはじき出された球を分析できるようになっています。

選手の技術向上のため、打撃マシンも年々進化。現在、日本の球団でも検討しているチームがあるとのことです。

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