【全文】大谷翔平 入団の決め手は「勝ちたいという意志」 ドジャース入団会見
入団会見で挨拶をする大谷翔平選手(写真:AP/アフロ)
大谷翔平選手は日本時間15日、MLBのロサンゼルス・ドジャースへの入団会見を行いました。
午前8時(日本時間)に始まった会見。大谷選手はネイビーのスーツに青のネクタイを合わせた装いで登場しました。
▽以下、入団会見の挨拶と質疑応答全文
■会見挨拶
皆さん本日はお集まりいただきありがとうございます。まず最初にこのような機会をいただき、今回選手としての自分を信じてくださったロサンゼルス・ドジャースのチームのみなさん、特に、マーク・ウォルター(球団オーナー)、アンドリュー・フリードマン(球団編成本部長)、スタン・カステン(球団社長)、ブランドン・ゴームス(GM)、デーブ・ロバーツ(監督)、この5人には本当に感謝しています。ありがとうございます。
そして私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスの皆さん、本当に今振り返っても素晴らしく大切で忘れられない、そんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました。
また今回のFAに際しまして、本当に多くの方とお話をさせていただきました。他の球団も含めた球団関係者のすべての皆さんに心より感謝申し上げます。
明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な球団の歴史を持つこのロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを、いま心よりうれしく思うと同時に、いますごく興奮しています。
最後に日々お世話になっているエージェントのネズ・バレロをはじめ、いつも遠く日本から温かい声援を送ってくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。今日は質疑応答を交えながら、そうした方々に少しでも日々の感謝を伝えられたらなと思っています。よろしくお願いします。
■質疑応答
――最終的にドジャースに決めた時期と決め手は?
ドジャースにお願いしますと、契約をしますという決断を伝える前の日の夜というか、発表したのは次の日のお昼なので、前の晩ですかね。あとは決断理由?決断理由に関しましては、これが1つというわけではなく、交渉させていただいたすべての球団の皆さんと話をさせていただいて、本当にどの球団も素晴らしかったですし、ただ何球団お誘いを頂いても「YES」と答えられる球団は1つしかないので、そこに対して自分が最終的にここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った結果かなという感じがします。
――この場に来て報道陣の数を見て思ったことと、プレッシャーは?
うれしく思うと同時に、報道陣の方しか今日はいないと聞いていたので、予想より多くてちょっと今はびっくりしています。
――2回目の肘の手術、トミー・ジョン手術とは言っていないですけど、その理由と、あえて言わないことで交渉を有利に進める思惑があった?
最初の段階でどういう手術になるのか、ドクターも含めてどういう風になるのかを決めなきゃいけなかったので、発表の段階でそれが決まっていなかったのが一番かなと思います。
――2回目のトミー・ジョン手術をしたのは事実?
そうですね、ただ術式が前回とは違うので、そこをどういうふうに表現するのかというのは僕はもちろん専門外なところではあるので、そこはドクターの方が詳しいかなと思います。
――後払いの割合が多いという契約の形態は、大谷選手のアイデア?他のチームも同じ条件だった?
もともと後払いというのはどの選手も大型契約になると付くものではあるので、そのパーセンテージに関しては選手に一任するというところではありますし、そこを含めて自分がいま受け取れる金額を我慢してペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然後払いでいいです、というのが始まりですかね。あと他球団の契約に関しては今も他の選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名であったり交渉の内容に関してはあんまり言うことができない、この場で言うことができないというのはあるかなと思います。
――色々な選択肢の中からドジャースを選んだが、勝つことや優勝リングを手にすることは優先順位でいうとどのあたり?
僕自身の優先順位はもちろん契約形態から分かるように一番上のところではあるので、野球選手としてあとどれくらいできるかというのは正直誰も分からないですし、勝つことが僕にとっていま一番大事なことかなと思います。
――最後の最後の段階で、実際何チームで悩んでいた?決断の決め手は?
何球団ということを僕の口からこの場で言っていいのかちょっと分からないので、そこは差し控えさせていただくのと、先ほども言ったとおり、ドジャースがこれを持っているからというより、心に残っている言葉としてマーク・ウォルターさんも含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だと思っていない、と仰っていたので、それだけ勝ちたいという意志が強いんだなというのは心に残ったかなと思います。
――勝つために一番大切なことは?
一番大事なのが全員が勝ちに、同じ方向を向いているということが大事だと思うので、オーナーグループもそうですし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメート、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっているというのが一番大事かなと思います。
――世界一の選手になる、どういう選手をイメージしている?
まず優勝することを目指しながら、そのところで欠かせなかったと言われる存在になりたいですし、そういう期待を込めた契約だと思うので、その期待に応えられるように、今後も全力で頑張っていきたいと思います。
――MVP発表の時にテレビに映っていた愛犬の名前は?
“デコピン”っていうんですけど、こっちの人は発音的に難しいので、元の名前が“ディコイ”というので、こちらの人に説明するときは呼びやすい“ディコイ”と紹介しています。
――2024年シーズンは打者専念だが開幕に間に合うか、打者としての意気込み、デコピンの由来は?
バッティングの方は今もう素振りを始めているので、概ね予定通りにまずきている、若干早いくらいな感じできているので、十分開幕に間に合うんじゃないかなと思うので、スプリングトレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができていれば開幕に十分間に合うんじゃないかなという感じはします。(デコピンの)由来に関しては、もともと“ディコイ”という名前があったので、それに近い感じで選びました。
――メジャーに挑戦したときの気持ちと、ドジャースに入団して臨む気持ち、違いは?
全体的な気持ちとしては変わっていないですね、常に挑戦したいなと思っていますし、ドジャースにお世話になることを決めた後もそこに対してのチャレンジだと思っているので、だた来るということは去るチームもありますし、日本で言えばファイターズでしたし、今回エンゼルスを去りましたけど、そこの寂しさというのも心の中にあるのは事実かなと思います。
――フリードマン球団社長が、ウォルター球団オーナーが退団したらオプトアウトできるという条件は、どれだけ大事だった?
みんなが同じ方向を向いているということが大事だと思っているので、ロサンゼルス・ドジャースに入団すると同時に、メインのこのお二方と契約する形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになる、そういう契約かなと思います。
――ドジャースのファンについて知っていることはありますか?
入団してから知ることの方が多いんだろうなとは思いますし、今のところはメジャーリーガーでプレーして、各球場も行っていますけど、各チームのファンの方がこういう気質なんだなということは感じますし、野球に対して熱狂的だなというか、エンゼル・スタジアムもそうですけど、毎回青いユニホームを着た方々が球場にいらっしゃるので、そういうのを見ると熱があるなというのは感じています。
午前8時(日本時間)に始まった会見。大谷選手はネイビーのスーツに青のネクタイを合わせた装いで登場しました。
▽以下、入団会見の挨拶と質疑応答全文
■会見挨拶
皆さん本日はお集まりいただきありがとうございます。まず最初にこのような機会をいただき、今回選手としての自分を信じてくださったロサンゼルス・ドジャースのチームのみなさん、特に、マーク・ウォルター(球団オーナー)、アンドリュー・フリードマン(球団編成本部長)、スタン・カステン(球団社長)、ブランドン・ゴームス(GM)、デーブ・ロバーツ(監督)、この5人には本当に感謝しています。ありがとうございます。
そして私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスの皆さん、本当に今振り返っても素晴らしく大切で忘れられない、そんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました。
また今回のFAに際しまして、本当に多くの方とお話をさせていただきました。他の球団も含めた球団関係者のすべての皆さんに心より感謝申し上げます。
明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な球団の歴史を持つこのロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを、いま心よりうれしく思うと同時に、いますごく興奮しています。
最後に日々お世話になっているエージェントのネズ・バレロをはじめ、いつも遠く日本から温かい声援を送ってくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。今日は質疑応答を交えながら、そうした方々に少しでも日々の感謝を伝えられたらなと思っています。よろしくお願いします。
■質疑応答
――最終的にドジャースに決めた時期と決め手は?
ドジャースにお願いしますと、契約をしますという決断を伝える前の日の夜というか、発表したのは次の日のお昼なので、前の晩ですかね。あとは決断理由?決断理由に関しましては、これが1つというわけではなく、交渉させていただいたすべての球団の皆さんと話をさせていただいて、本当にどの球団も素晴らしかったですし、ただ何球団お誘いを頂いても「YES」と答えられる球団は1つしかないので、そこに対して自分が最終的にここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った結果かなという感じがします。
――この場に来て報道陣の数を見て思ったことと、プレッシャーは?
うれしく思うと同時に、報道陣の方しか今日はいないと聞いていたので、予想より多くてちょっと今はびっくりしています。
――2回目の肘の手術、トミー・ジョン手術とは言っていないですけど、その理由と、あえて言わないことで交渉を有利に進める思惑があった?
最初の段階でどういう手術になるのか、ドクターも含めてどういう風になるのかを決めなきゃいけなかったので、発表の段階でそれが決まっていなかったのが一番かなと思います。
――2回目のトミー・ジョン手術をしたのは事実?
そうですね、ただ術式が前回とは違うので、そこをどういうふうに表現するのかというのは僕はもちろん専門外なところではあるので、そこはドクターの方が詳しいかなと思います。
――後払いの割合が多いという契約の形態は、大谷選手のアイデア?他のチームも同じ条件だった?
もともと後払いというのはどの選手も大型契約になると付くものではあるので、そのパーセンテージに関しては選手に一任するというところではありますし、そこを含めて自分がいま受け取れる金額を我慢してペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然後払いでいいです、というのが始まりですかね。あと他球団の契約に関しては今も他の選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名であったり交渉の内容に関してはあんまり言うことができない、この場で言うことができないというのはあるかなと思います。
――色々な選択肢の中からドジャースを選んだが、勝つことや優勝リングを手にすることは優先順位でいうとどのあたり?
僕自身の優先順位はもちろん契約形態から分かるように一番上のところではあるので、野球選手としてあとどれくらいできるかというのは正直誰も分からないですし、勝つことが僕にとっていま一番大事なことかなと思います。
――最後の最後の段階で、実際何チームで悩んでいた?決断の決め手は?
何球団ということを僕の口からこの場で言っていいのかちょっと分からないので、そこは差し控えさせていただくのと、先ほども言ったとおり、ドジャースがこれを持っているからというより、心に残っている言葉としてマーク・ウォルターさんも含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だと思っていない、と仰っていたので、それだけ勝ちたいという意志が強いんだなというのは心に残ったかなと思います。
――勝つために一番大切なことは?
一番大事なのが全員が勝ちに、同じ方向を向いているということが大事だと思うので、オーナーグループもそうですし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメート、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっているというのが一番大事かなと思います。
――世界一の選手になる、どういう選手をイメージしている?
まず優勝することを目指しながら、そのところで欠かせなかったと言われる存在になりたいですし、そういう期待を込めた契約だと思うので、その期待に応えられるように、今後も全力で頑張っていきたいと思います。
――MVP発表の時にテレビに映っていた愛犬の名前は?
“デコピン”っていうんですけど、こっちの人は発音的に難しいので、元の名前が“ディコイ”というので、こちらの人に説明するときは呼びやすい“ディコイ”と紹介しています。
――2024年シーズンは打者専念だが開幕に間に合うか、打者としての意気込み、デコピンの由来は?
バッティングの方は今もう素振りを始めているので、概ね予定通りにまずきている、若干早いくらいな感じできているので、十分開幕に間に合うんじゃないかなと思うので、スプリングトレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができていれば開幕に十分間に合うんじゃないかなという感じはします。(デコピンの)由来に関しては、もともと“ディコイ”という名前があったので、それに近い感じで選びました。
――メジャーに挑戦したときの気持ちと、ドジャースに入団して臨む気持ち、違いは?
全体的な気持ちとしては変わっていないですね、常に挑戦したいなと思っていますし、ドジャースにお世話になることを決めた後もそこに対してのチャレンジだと思っているので、だた来るということは去るチームもありますし、日本で言えばファイターズでしたし、今回エンゼルスを去りましたけど、そこの寂しさというのも心の中にあるのは事実かなと思います。
――フリードマン球団社長が、ウォルター球団オーナーが退団したらオプトアウトできるという条件は、どれだけ大事だった?
みんなが同じ方向を向いているということが大事だと思っているので、ロサンゼルス・ドジャースに入団すると同時に、メインのこのお二方と契約する形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになる、そういう契約かなと思います。
――ドジャースのファンについて知っていることはありますか?
入団してから知ることの方が多いんだろうなとは思いますし、今のところはメジャーリーガーでプレーして、各球場も行っていますけど、各チームのファンの方がこういう気質なんだなということは感じますし、野球に対して熱狂的だなというか、エンゼル・スタジアムもそうですけど、毎回青いユニホームを着た方々が球場にいらっしゃるので、そういうのを見ると熱があるなというのは感じています。