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松井秀喜「並ばなかったら巨人ヤバい」 岡本和真の7年連続30HRを確信 改善点は“四球を選ぶこと”

2024年3月24日 9:58
松井秀喜「並ばなかったら巨人ヤバい」 岡本和真の7年連続30HRを確信 改善点は“四球を選ぶこと”
巨人・岡本和真選手(左)、OB松井秀喜氏(右)【画像:日テレジータス】
3月29日(金)に開幕する24年シーズンのプロ野球。20年以来4年ぶりのセ・リーグ制覇を目指す巨人の主砲は昨季41本塁打でホームラン王に輝いた岡本和真選手。今季も変わらず活躍を期待するのがOBの松井秀喜氏。『ゴジラ』の愛称で慕われ巨人時代に3度のホームラン王に輝いたレジェンドが、23日放送の日本テレビ『Going! Sports&News』で思いを口にしています。

今年2月の春季キャンプで、6年ぶりに巨人の臨時コーチを務めた松井氏。2018年に初めて指導した時、岡本選手は当時高卒4年目。この時まではプロ通算1本塁打と、1軍では活躍をしていませんでした。この年松井氏のアドバイスもあり、『左足の上げ幅を小さくする打撃フォーム』に変更した岡本選手。するとこの年、33本塁打を放ち一気にブレイク。この年から昨季まで6年連続30本塁打を記録するようになりました。この記録は巨人90年の歴史で、王貞治氏、松井秀喜氏しか残していない大記録です。

月日が流れ、大きな進化を遂げた岡本選手。今年の春季キャンプで練習する姿に松井氏は「なんかもう余裕しゃくしゃくという感じ。4番という感じになって、6年前とは雰囲気も立場も全く違う。バッティングに関しても(岡本選手は)ちょっと聞いてきましたけど、『基本的にはあなたにはそんなに伝えることないよ』と伝えた。余計なこと逆に言わないようにしないと、『松井さんに変なこと言われたよ』で成績を落とされたらかなわない(笑)」と話しました。

松井氏以来の“7年連続30本塁打”へ「並ばなかったら巨人ヤバい」

その岡本選手に期待がかかるのが7年連続30本塁打。松井氏は、1996年から2002年で達成。2003年以降は、メジャーリーグへ活躍の舞台を移し、記録が途絶えました。松井氏は岡本選手にかかる記録更新へ「逆に並ばないとダメでしょ。並ばなかったら巨人ヤバいでしょ。普通に元気に1年間出れば打つと思う」と記録達成に確信を持っています。また7年連続30本塁打を達成した場合、プロ野球史上6人目の快挙となります。(達成者は王貞治氏、野村克也氏、山本浩二氏、秋山幸二氏、松井秀喜氏)

【シーズン連続30本塁打】
◆松井秀喜 38 37 34 42 42 36 50(1996~2002)7年連続
◆岡本和真 33 31 31 39 30 41 ?(2018~2023)6年連続

改善点は四球を選ぶこと「4番の割に少ない」

松井氏は自身と岡本選手の違いについて聞かれると、挙げたのはフォアボールについて。松井氏は「ひとつあるとすれば、フォアボールに対しての意識。成績を何日か前に見たが、4番バッターの割にフォアボールが少ないなと思った」と話します。

現役時代の松井氏と岡本選手の四球数を比較すると、松井氏に軍配。松井氏はリーグ最多となる4度の四球数を記録する一方、岡本選手は1度もリーグ最多はなし。松井氏がシーズン100四球を5度記録していますが、岡本選手の最多は72となっています。

「どうしても打ちたい打ちたいになっちゃうと、フォアボール選べなくなる。フォアボールを選ぶと打率も絶対上がってくる。(岡本選手が)打率で3割打ったの1回。自分の中では特に追い込まれた後、そこからフォアボールを取る意識が強かった」

四球をより選ぶことができれば、相手投手にとっては、もっと厄介な存在になると話した松井氏。岡本選手には、さらなる高いレベルを求める言葉を残しています。