◇体操・全日本個人総合選手権（21日、東京体育館）

ロンドン・リオ2大会連続で五輪に出場した体操の寺本明日香選手が21日、現役最後の大会となる全日本個人総合選手権予選に出場しました。

今大会での現役引退を発表していた寺本選手。全4種目のうち、跳馬の棄権を表明していたことから、事実上予選が現役最後の演技となりました。

最終種目の平均台では安定感のあるターンや、軽やかなアクロバットの連続を見せると、後方2回宙返り下りで現役最後の演技を締めくくりました。

演技後には両手で顔を押さえ、感極まる様子の寺本選手。さらに戦友・村上茉愛さん(日本体育大学コーチ)のもとへ行き抱擁を交わしました。

全ての演技を終えた寺本選手は「平均台が終わったときに（気持ちが）こみ上げてきて、涙がいっぱい出てきた。自分の演技が100％と言っていいほど悔いのない演技ができた」と大会を振り返ると、「一時期体操を嫌いになったこともあったけど、やっぱりめちゃくちゃ大好きだなって思いました」と涙ながらに語りました。

寺本選手の引退会見は25日に行われる予定です。