東京五輪で2冠に輝いた体操の橋本大輝選手が、シーズン初戦となる全日本個人総合選手権(21日～24日)の公式練習に登場しました。

東京五輪シーズンが終わり、今シーズンの体操では多くの技の難度が見直されるなど、パリ五輪に向けた大幅なルール変更がなされました。

多くの選手が対応に苦戦する中、橋本選手は得意の鉄棒で新たな技「リューキン」に成功。これまで6.5であったDスコア(=演技価値点)を6.7に上げ、大会に臨む見通しとなっています。

さらに、橋本選手にとって課題の一つであるつり輪では、今季からE難度となった十字倒立を取り入れ、安定した演技を披露。こちらもDスコアを0.2向上させるなど、課題克服がうかがえます。

既に世界選手権(10月29日～11月6日、イギリス)の代表に内定している橋本選手は「オリンピック金を超えるような演技、世界一にふさわしい演技をして、代表にふさわしいことを証明したい。世界一のチームを作るために、僕がまずしっかりやること」と大会の意気込みを表しました。

◇リューキン:鉄棒を背面でとび越しながら1回ひねり、再び鉄棒をつかむ離れ技(F難度)