【バスケW杯】沖縄・首里城公園にバスケットゴール? 昭和初期の写真をもとに学生たちが復元
今回の『バスケットボール・ゴール模造復元プロジェクト』を監修した沖縄県立芸術大学・張本文昭教授は今年2月、1931年(昭和6年)に撮影された首里城正殿の写真にバスケットゴールが写っているのを見て驚いたといいます。「これはおもしろいと思いました。今年は県内でW杯もありますし、首里城の前にゴールがあったと沖縄の人はあまり知らないと思うので、知ったら皆さんおもしろがると思いました」
調査にあたった張本教授によると写真が撮影された当時、首里城は女学校の校舎として使用されていて、正殿前の御庭(うなー)で生徒たちがバスケットボールやテニスをして遊んでいたといいます。
沖縄のバスケットボール情報誌『OUTNUMBER』が発起人となった『沖縄バスケットボール100年祭』の一環として設置された今回のゴール。作製したのは県立首里高校と県立芸術大学の生徒らで、大正末期のバスケットボール規則に記載されている寸法や色、材質を元に模造復元。約3か月の作成期間を経てこの日のお目見えとなりました。
W杯開催の盛り上がりも担えればという張本教授。「首里城は“青春の場”だったんです。それを彼ら生徒が復元しました」と笑みをこぼし、「特に沖縄の若い人、バスケをする人たちは、いま自分たちがプレーしてるのは先人たちの歴史の上にあるというのを感じてほしい」と語りました。