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浦和レッズ 天皇杯サポーター違反行為を説明 “処分の甘さ”の指摘には「恣意的に処分を軽くはしていない」

2023年8月5日 15:43
浦和レッズ 天皇杯サポーター違反行為を説明 “処分の甘さ”の指摘には「恣意的に処分を軽くはしていない」
写真:アフロ
サッカーJリーグ・浦和レッズは5日、サポーターによる問題行動の処分について、記者会見を開き謝罪しました。

事件は2日、天皇杯4回戦の名古屋戦。愛知県のCSアセット港サッカー場で行われた一戦で、浦和は名古屋に0-3で完敗。試合後にサポーターがピッチなどの禁止エリアに乱入するなど、翌日3日にクラブのHPで77人のサポーターに対して処分を発表していました。

会見に出席した田口誠代表取締役社長は最初に頭を深々下げ謝罪。

「今回の事案はこれまで先人が積み上げてきた日本サッカーの歴史に泥を塗る愚行であり、また夏休み中ということもあり、多くのお子様がスタンドに足を運ばれた中で、絶対に見せてはいけない姿、絶対に感じさせてはいけない不安や恐怖を与えてしまったことは痛恨の極みでございます。名古屋グランパスのサポーターをはじめとした当日のご来場者様、関係各所の皆様、サッカースポーツを愛する皆様に心より謝罪を申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」

質疑応答では、サポーターの処分の甘さを指摘する質問も飛びましたが、会見に同席していた須藤伸樹マーケティング本部長が返答。

「日本サッカー協会(JFA)とJリーグのガイドラインにのっとり処分を決めている。我々が恣意的に処分を軽くしていることは一切ございません。今後新たなものが出てくれば、それはちゃんと処分する」と説明。今後に向けては「基本的にはガイドラインにのっとっているが、少し重くするなど検討している。(今は)検討を始めている段階なのでご理解をいただきたい」と処分を厳格にしていく旨を話しました。

事案発生の経緯

◆2日、試合後(午後9時15分頃)
一部のサポーターと浦和スタッフがゴール裏で話し合いを行う。

◆約20分後
浦和サポーターがバックスタンドの横断幕を片付ける名古屋サポーターからの言葉を挑発と受け取り、約20人の浦和サポーターがバックスタンドへ移動。複数名の浦和サポーターが制止に入ったが止められず、約100人の浦和サポーターがピッチを含めた禁止エリアに侵入。

◆さらに5分後
両サポーターの代表による話し合いを経て事態が収束。騒動が収まったあと両クラブ、Jリーグ、愛知県サッカー協会、両サポーターの代表が集まり事実確認を行う。

今回浦和レッズが下した処分は以下の通り

◆立ち入り禁止エリアへの侵入を主導したサポーター(31名)

処分内容 8月3日(木)以降に開催される浦和レッズの出場試合9試合への入場禁止(本期間中に行われるアウェイゲームも対象に含む)

◆立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーターを統括するリーダー(1名)

処分内容 8月3日(木)以降に開催される浦和レッズの出場試合16試合への入場禁止(本期間中に行われるアウェイゲーム、およびACL2023-24グループステージ進出時の出場試合も対象に含む)

◆立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーター(45名)

処分内容 厳重注意

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