日本体操協会は19日、パリ五輪代表の宮田笙子選手に関して、行動規範に反する行為があったとして、代表辞退を発表しました。

協会によると15日、宮田選手に関する情報提供が合宿先現地モナコの強化本部にあり、16日に所属先監督の原田睦巳氏から宮田選手への確認を実施。

これによりJOC国際総合競技大会派遣規定、日本代表選手・役員の行動規範に反する疑いが上がり、本人との事実確認のため、17日に一時帰国の指示を下したということです。

翌18日の聞き取りにより、6月末から7月にかけてプライベートの場での1度の喫煙行為、同時期にナショナルトレーニングセンターのアスリートビレッジの居室内で飲酒行為が確認でき、JOC国際総合競技大会派遣規定、日本代表選手・役員の行動規範に反する行為として、パリ五輪の出場辞退となりました。

会見では所属先・順天堂大学の監督で日本代表のコーチを務める原田睦巳氏が宮田選手の様子を「モナコの事前合宿のところから相当神経を使いかなり憔悴している様子」と表現。

さらに「このような事態を招きまして、チームの監督として大変申し訳なく思っております。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

「本当に彼女はオリンピック代表になるということを夢見て小さな頃からトレーニングを積んできたと思いますし、夢舞台が目の前でこのような事態で、潰えてしまったということに、大変残念な思いもありますし、本人も今現状、深く自分の軽率な行動を反省しているかと思います」と話し、近くでその努力を見ていた立場として「ものすごいプレッシャーと、残さなければいけない結果というものを胸に抱えながら日々を過ごしていたというところは、是非ご理解いただければ幸いです」と涙ながらに語りました。